読書方法試行:題材書籍『ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所』

山本 昌作、『ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所』、ダイヤモンド社、2018/7/19
https://amzn.to/2QHsoWT
#遊ぶ鉄工所 #読書

書籍紹介です。
読書のやり方含めて試行中。
1章ずつなるべく短時間で読んで、アウトプット(B5用紙、6枚まで)にまとめる
ということをやってみました。
おおよそ3時間/200ページかかりました。
想定の2倍ほどの時間と疲労感です。


☆プロローグ:有頂天の私を襲った大惨事
●常識を覆す「利益率20%超」の夢工場
●業績、社員数、取引者数がいずれも右肩上がり
●ヒルトップが取り組んだ「5つの変革」
●ヒルトップを襲った大惨事
●1か月間意識を失い、生き地獄を味わう
目次にたどり着くまでに、かなりのドラマ展開が!
著者の山本さんは壮絶な人生を体験されています...。

☆第1章:脱下請! 楽しいことしか仕事にしない「夢工場」
●「儲かりそう」より「楽しそう」で1億円投資
●鉄工所から月面へ! 「利益」を追いかけるのではなく、「人の成長」を追いかける
●作業着でなく白衣を着て仕事をしよう! 社員がイキイキ働く鉄工所に変える
●「本社屋」と「社員食堂」がお金を生む理由
 脳内に「楽しさ」「ワクワク感」が継続する仕事として大事ということ。
脳内にドーパミンをドパドパ出す仕組みを取り入れよう!

 人の成長があって初めて組織の成長がある。という考え方かな。

繰り返し語り続けることで言語化とイメージ化が脳内にできます。
これは脳内のシナプスに変化を与えており、つまり物理的な作用を周囲に与えていると言えます。(若干強弁?)

この言語化とイメージ化ができると、人はそれによって行動出来るようになる修正があるので、「大きな夢でも実現する」というのはあながち間違いではないでしょう。

中小企業の取るべき戦略はランチェスター戦略。と一般的にも言われています。
ユニークな差別化を図る以外の有効な手段ってあるんかな?(無いよね?)

JIT(ジャスト・イン・タイム)が下請けいじめだとは言い切れないけど、いじめな側面も理解できます。

取引先一社の取引額割合が30%以下に。というのは、昔から言われる基本的なリスク対策。戦略的に経営者が動かないと、30%を超える傾向があると思います。


  • 「パレートの法則」
    • 利益の80%を生み出す20%の商品に経営リソースを割り当てる
  • 「ロングテール戦略」
    • 多品種少量生産で差別化を図る

「ロングテール戦略」を取るためには、差別化できるようなケイパビリティがあること、またはケイパビリティを得るための戦略があること。これが前提かな。

☆第2章:業界初! 24時間無人加工にした「ヒルトップ・システム」の秘密
●入社半年の社員でもディズニー、NASAのプログラムが組めるわけ
●鉄工所に芸術家やデザイナーがいてもいいじゃないか
●「ものづくりをしない製造業」が生まれる!?
 うん。これは大企業も盛んにやっていますね!

「プリンタに出力するように...」という表現のとおり、こういう製造のありかたは今後増えるし、もっとすそ野が広がるはず。(一般家庭の3Dプリンタで出力とかありそう)

 エッセンシャル思考。
とても大事。
少しでも自動化できないか常にカイゼンし続けること。

いいですねー。「製造サービス業」というサポーティング・インダストリー。
こういう中小企業が増えるように支援したいですね!

☆第3章:社員みずから動きだす! モチベーションが自動的に上がる方法
●売上が落ちてもいいから残業時間を減らせ
●モチベーションが先、生産性は後! 監視・管理で尻を叩いても、社員のモチベーションは上がらない
●仕事は、「5‐4‐3のダブルプレー」
●社員のモチベーションを維持する「5%理論」
 ジョブ・ローテーションの必要性を、トップがちゃんと言葉で社員の皆さんに伝えて、腹落ちしてもらうことが大事だと思います。

 これね。「現状を否定させるため」にジョブ・ローテーションを行う!
もう少し突っ込んで言うと、「現状を否定することで、変化、進化し続けるため」かな。
上げるのはモチベーションが先。生産性を上げるのは後で良い。
何を優先するのか明確に文化レベルで落とし込めると強いですね。

3Mの10%ルールや、Googleの20%ルールまで行かなくても、たった5%でもユーザーニーズと関係なく、楽しいこと、新しいことをやる(やらねばならない。かな)というのは、イノベーションのジレンマを回避する上で必要な施策です。

☆第4章:初公開! どんな社員でも入社半年で一人前になる育て方
●理解と寛容を以て人を育てる
●社内の「1割勢力」が残り9割の社員を動かす
●人が育つ「アメが8割、ムチが2割」の原理
●「自発能動人間」のつくり方
●失敗ウェルカムの論理
●「ものづくり」の前に「人づくり」! 入社2年目社員に新卒教育を任せる
●入社半年でどんな人でも戦力化できる「ヒルトップ式教育カリキュラム」
 著者の山本さんの価値観として、心から振り絞った経営理念。
もし私がビジョンメイキングのコーチングを行った場合は、「理解と寛容を以て人を育てる。なぜならば~」も明文化+イメージ化して頂きます。

 「アメ8割、ムチ2割」の原理
の「原理」については未消化。語呂が良かったから...かな?

「1割の社員が変われば」というのは概ねそのとおりだと思います。
よく引き合いに出されるイノベーション・ベル(キャズム理論)では16%ですね。
近年では、もっと少ない比率でキャズム超えするようになった、という話もあります。

 個人に焦点をあてるとこういうサイクルになるんや!シンプルで分かりやすいですね。
組織的に観ると、SECIモデル(野中郁次郎先生)や、組織の成功循環モデル(ダニエル・キム氏)で説明できそう。

「振り返りシート」をしっかり運用されているみたい。良いですね!
レトロスペクティブ(ふりかえり)はどなたにとっても必要です。
個人でもやることをお勧めしています。
組織全体で採用活動されている感じは、中小企業であれば真似る価値アリと思いました。
そこそこ、組織的な自律が進んでいることが前提になるかも。


☆第5章:この新卒採用で会社が変わり始めた!
●地頭がよく、コミュニケーション力が高い「知的体育会系」を狙う
●新卒採用では、「2つの果実」を同時に狙え
●新卒採用の極意は、学生と「ざっくばらん」に接すること
●相手の気を緩めさせてからが勝負 
 「地頭がよく、コミュニケーション力が高い」
うん。みんな欲しがっていますよね。

ここで注目したいのは⑦です。
「経営幹部よりも優秀」

中間管理職と置き換えてもいいでしょう。
これが無いと、組織の劣化が進んでしまうので、進化し続けるために必要な条件ですね。
ここでは2番目の「既存社員のスキルアップ」に注目です。
こういった意図もって活動されていることを社員に伝え、腹落ちしてもらうことが大事。
4番とか面白いですね。
「社員の三分の一を面接官にする。」
教育の一環なので大事ですね。

アウトプットしながらの読書。
独りでやるより、チームで読書したいですね!
絶対そのほうが楽しいはず!!

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